楽天ポイントの「倍」について徹底解説
楽天ポイントのポイント付与率を表す「倍」。簡単な意味のようで実は複雑な使い方がされるポイント倍率について徹底解説します。
公開日: 2024.11.30
楽天ポイントの「倍」とは?
楽天市場や楽天トラベルなどでよく使われる「ポイントXX倍」の倍は、支払い金額に対して付与される「楽天ポイントの倍率」を指します。
全ての「倍率」は楽天ポイントの基本倍率である「1倍」を基準に表現されます。例えば、4倍であれば4%還元という意味です。
日本語本来の意味で「4倍」と言ったら「元々の合計ポイント倍率がXX倍になる(元々が5%還元なら5倍で25%還元など)」という意味で捉えますが、楽天ポイントにおいては、「ベースの1%還元を何倍にするか」という意味合いで使われます。
ちょっとトリッキーな単語の使い方ですが、楽天ポイントではこれが標準となっているため、慣れるしかありません。
「倍」は文脈によって付与される%が異なる
楽天ポイントの「倍」が紛らわしいのは、使われる文脈によって意味が使い分けられているためです。
表現 | 意味 | 考え方 |
---|---|---|
通常の倍 | ベースの1%還元を倍にする | 1 x X %還元 |
プラス倍 | ベースの1%還元を4倍をプラスする | 1 + X%還元 |
条件でXX倍 | ベースの1%還元が条件次第でX%還元 | 条件次第 |
最大XX倍 | ベースの1%還元が(条件次第で)XX倍 | 最大XX%還元 |
通常の「倍」
まずは、通常の文脈での「倍」。
これは、先ほど解説した「ベースの1%還元を何倍にするか」そのものです。例えば、Aという商品のポイント還元が「ポイント5倍」と書いてあったら、「1 x 5倍 % = 5%」ということになります。
繰り返しになりますが、「ベースの1%が最終的に何倍になるか?」を「ポイントX倍」と表現しているのであって、自分のSPUのベースポイントに対しての倍ではありません。
逆に、「ポイントX倍」を一般的な「プラスX%還元」という観点で考えると、「+ (X - 1)%還元」ということになります。
プラス「倍」
ややこしいのがこの「プラス X倍」です。SPUの「楽天モバイル会員で+4倍」などがこれにあたります。
「プラス」とつく場合については、一般的な「プラスX%還元」と同じ考え方です。先ほどの「楽天モバイル会員で+4倍」であれば、「楽天モバイル会員なら、通常の1%還元に+4%還元」と言い換えられます。
「条件でXX倍」
さらに難解なのが「条件でXX倍」。
楽天には様々なポイント倍率追加キャンペーンがあります。ここでよく表示されているのが「条件でXX倍」「〜ならXX倍」。これが特に注意が必要です。
例えば、楽天カード会員の還元率が上がる「0と5のつく日は4倍」がわかりやすい典型例です。
文脈から言うと、「楽天カードで支払えば、1%還元が4倍(+3%還元)になる」と読んでしまいますが、そう言う意味でありません。
「0と5のつく日は4倍」は、
- 通常 1% (0と5のつく日以外も付与)
- 楽天カード支払い(通常分) 1% (0と5のつく日以外も付与)
- 楽天カード支払い(特典分) 1% (0と5のつく日以外も付与)
- 0と5のつく日 1%
の合計で4倍なのです。つまり、 0と5のつく日の増加分は「1%」でしかありません。
これはかなりトリッキーではありますが、キャンペーンページにはしっかりと記載があります。ただ、この「4倍」と言う単語だけが一人歩きして、購入者が錯覚する状況を生んでいます。
最大の「倍」
よく楽天スーパーセールや楽天お買い物マラソンなどで謳われるのが「ポイント最大46.5倍」などの「最大倍率」表現。
「これはベースの1%還元(1倍)に対して、倍を足していった結果、条件次第ではそのポイント倍率になるよ」という意味で使われます。
かつては運営元の楽天だけが「スーパーセールでポイント最大46.5倍」などの最大表現を使っていました。楽天側は法令を考えて、キャンペーンページ内ではしっかりと倍率計算の説明をしているのですが、最近ではショップ側が商品名などに使うようになってきて、より混乱する状況になっています。
例えば、ある商品のタイトルに「12/5は最大ポイント4倍!」と頭についているので、商品を見に行くと通常還元(つまり1%還元)しかない。では何だったのかというと、「楽天カード会員だったら4倍(0と5のつく日は4倍のこと)」だったというオチです。
つまり、お店側がポイントを増額してくれるわけではなく、単純に楽天カード会員ならそうなるよね、という話です。商品還元率の10倍(+9%)に「楽天カード会員だったら4倍」を足して「14倍」と表現するショップすらあります。
商品自体の還元率が上がるわけでないのなら、商品名につけるのはずるい気もしますが、「最大(=楽天カード会員だったら)XX倍」という言い訳が成り立つわけです。
このように、楽天の「最大XX倍」は、「(各種条件が重なると)最大XX倍還元」と言うふうに考えましょう。
「倍」表記に惑わされず、計算ツールなどで還元率を確認しよう
楽天の各種「倍」表記は、文脈によって使う意味が異なってくるため、慣れていないと正しい還元率を把握するのは困難です。
当サイトの「楽天SPU ポイント計算ツール」のように、還元率を計算するツールがあるので、そちらを使って還元率を把握して購入するようとベストです。